関節痛(リウマチ)についての考え方 | 八女漢方整体
リウマチが、免疫の異常による免疫力が身体の正常組織(特に骨)を攻撃する病気だと一般的に定義されていますが、実際のところは、まったく違います。リウマチは一部の人(リウマチ患者)が腎機能の異常による骨自身のミネラル代謝異常です。免疫力異常とか、炎症とかは全く原因ではありません。
骨のミネラル代謝異常で痛みが生じ、骨の変形がゆっくりと進行していきます。
骨のミネラルの代謝異常の原因とは、一体何でしょうか?もちろん、骨の構成である、カルシウム、マグネシウム、カリウム、マンガン、燐酸等のミネラルです。本来であれば、天然肥料で作られているお米や野菜などの作物は自然なもので、ミネラルの代謝は正常ですが、化学肥料のカルシウム、カリウム、燐酸などの人工合成ミネラルは正常に代謝できないからです。ミネラルの代謝は非常にゆっくりで、リウマチの予兆としては、ほぼ無く、数十年進行して、大体30代前後~高齢になって、気がついたら、身体が動けないぐらい強張って、激痛が発生します。
ここで、食事を正して、完全の有機栽培のお米や野菜と天然魚などに変えても、異常となってきた骨の構成を正常化しようとしたら、その期間も長く、数年~10数年もかかります。非常に効率が悪くなります。そこまで頑張れる人もほぼ居ません。ところが、骨のミネラル代謝のスピードを10倍~数十倍に上げると、短期間に痛みを取り(数日~数週)、骨のミネラル代謝(数ヶ月)を正常化にする可能性があります。
伝統医学から見る関節痛
東洋医学の陰陽五行説では、各臓器は体の以下の部分を司ると定義されています。
心臓は血脈を司る。
肝臓は筋を司る。
肺は皮膚と毛を司る。
脾臓は筋肉を司る。
腎臓は骨を司る。
関節痛(リウマチ)は主に骨と筋肉、またその間の筋に問題があるとのことです。つまり、問題の根源は肝臓、脾臓と腎臓との調和バランスが崩れていることです。
身体が弱くなると外部からの邪気(病気)が侵入しやすくなります。外部の邪気は概ね以下の六種類に分けられています。
風邪(嵐のような風)
寒気(寒さ)
暑気(蒸し暑さ)
湿邪(湿度高すぎる空気)
燥気(湿度低すぎる空気)
火邪(酸性物質、有害人工化学ガスや一部のベンゼン化人工有害食添加物、ウィルスなど)
上記六種類の邪気のうち、風邪、寒気と湿邪が侵入すると、関節部分の経絡が閉鎖し、血液が流れなくなり、痛みが生じます。関節痛の人は特に風、寒さ、水気の多いところでより一層辛くなるのがこの原因です。逆に暖かく乾燥したところで、少し楽になります。辛い時は部屋を乾燥機で乾燥させて、ゆたんぽで関節を温めると、痛みがかなり軽減されます。
身体内部の陰陽バランスが崩れて、風邪、寒気と湿邪が侵入すると、体に痰湿と瘀血が溜まりやすくなります。関節痛の人はほぼ全員、ドロドロの血液になっています。
痰湿の人は下記の項目を要チェック
- 舌の苔が多い、舌全体がべたべたしている
- 体が重だるい、頭が重い、動きたくない
- ムカムカする、吐き気、胸苦しい
- 腹部膨満感、下痢
- 食欲がない、味がしない
- 手足がむくみやすい、朝方顔がむくみ気味
- 尿の出が悪い
- 体全体がぷよっとしている、水太り、脂肪太り
- 女性ではおりものが多い、生理時にむくむ、妊娠時にむくみやつわり
- 皮膚炎では分泌物がありジメジメしていて長引きやすい
瘀血の人は下記の項目を要チェック
- 唇が紫色をしている
- 顔色がどす黒い
- 目にクマができやすい
- シミ、そばかすが多い
- アザができやすい
- 関節痛がある
- 手足がしびれる
- 肩や首がこる
- 手足が冷える
- 慢性的な頭痛がある
- 物忘れしやすい
- 月経の色が黒ずんでいる
- 月経痛がひどい
漢方の治療の方針と食事の注意事項
関節痛(リウマチ)の根源となる肝臓、脾臓と腎臓の機能を回復させることが鍵となっています。つまり、五行の中の木、土、水の調和です。
脾臓の働きを助ける食材はコチラ。
健脾の食材:有機玄米、有機はと麦、有機じゃがいも、有機サツマイモ、有機山芋、有機黒豆、有機アーモンド、有機枝豆、有機オクラ、有機人参(遺伝子組み換えでない)、有機ねぎ、白菜、ブロッコリー、れんこん、有機オレンジ
上記食材を選んで食べることで、関節痛の改善が早くなります。
また、脾臓の働きに負担をかける食材は下記です。(関節痛禁物)
化学農薬、肥料で育てた米、野菜、果物全般、肉類全般、白米、卵、脂質(牛乳やチーズ)、落花生、チョコレート、砂糖、酒、コーヒー、紅茶、タバコ、また遺伝子組み換え、防腐剤、着色料、増粘剤などの人工添加物が含まれる加工食品